１台で２種類の光沢加工を実現する
オンデマンド印刷専用の後加工機「DC-30」を発売

2022年6月14日

当社は、１台で箔加工とラミネート加工を行い、印刷市場で求められる多品種小ロット短納期を実現する、オンデマンド印刷専用の後加工機「DC-30」（ダイニック社製）を6月23日に発売します。

印刷市場は、分業化されてきた製造体制がデジタル化で統合されると、クライアントからは印刷物の多品種小ロット短納期が求められるようになりました。また、同様に印刷後加工についても箔押業やラミネート業のような大ロットに対応した専門業社は減少し、オンデマンド印刷に対応した後加工機の需要が年々増加しています。

このたびムサシが発売するオンデマンド印刷専用の後加工機「DC-30」は、フィルムを交換するだけで9色の箔加工や表面保護もできるホットラミネート加工に対応します。加工は1枚から可能で、箔加工はプリンターのトナー部分に箔を転写するため型も版も必要ありません。
最大高さ80mm（A3サイズは40mm）まで積載できる給紙部に用紙をセットすると、5段階の風量調整ができるエアサクションで薄い紙から厚い紙までスムーズに自動搬送され、加工から排出まで自動で行われます。また、ラミネート加工時は自動的にカットされます。
これらの機能により「DC-30」は小ロット印刷物の光沢加工の効率化に大きく貢献します。

「DC-30」の標準価格は、1,500,000円（税抜）です。
当社は、2種類の光沢加工による商品の差別化を印刷会社に向けて提案してまいります。

オンデマンド印刷専用 後加工機DC-30の特長

１台で箔加工とラミネート加工に対応

9色から選べる箔加工とホットラミネート加工（グロス、マット）の2種類の光沢加工を1台で行えます。

給紙から加工、排出まで自動処理

エアサクションで薄い紙から厚い紙までスムーズに給紙し、加工後のホットラミネートは自動カットで排出されることで効率的な加工を実現します。

安定した転写品質

クラウンローラー（熱ローラー）中央部の鉄芯が太く、温度ムラを少なくすることで高い転写品質を実現します。

DC-30の主要スペック

加工速度	5～20ppm(A4横通し)　※ラミネートのカッター動作時は15ppm
最大加工有効寸法	幅：315mm 長さ：660mm　※ラミネートフィルムは幅305mm
≪台紙≫ 種類 サイズ 厚さ	POD適性紙 幅：330mm 長さ：660mm 110～400g/m²
専用フィルム	箔(320mm幅)、ラミネートフィルム(310mm幅)
外形寸法	460(W)×580(D)×450(H)mm 903(W)×580(D)×450(H)mm （給紙テーブル含む）
重量	本体 約38kg、付属品 約9.4kg
動作環境	温度：15～30 ℃〜30℃、湿度：20～70%RH（結露なきこと）
余熱時間	150℃〜30℃約5分、110℃〜30℃約3.5分（環境温度20℃〜30℃以上）
電源容量	AC100V 50/60Hz
消費電力	700W